[本]伊集院大介の冒険

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東京から特急で2時間ほどの山中に山科警部の親戚がオープンしたばかりのペンションに幽霊が出没、客足もすっかり途絶えているという。霊能者を装った伊集院大介が乗り込んだ翌日、雪で孤立したペンションに謎の殺人事件が!山科警部を相手に、ご存じ名探偵・伊集院大介の推理が冴える傑作7編。

講談社文庫
著者: 栗本薫

発行年月日:1986/08/15




今年5月に、著者の栗本薫さんが亡くなられたという報道を聞きました。

80年代後半、友人の影響もあって栗本さんの本をずいぶん読みましたので、
その報道に驚き、青春時代が思い出され…。
書棚の奥から栗本本を取り出してみました。

8月の1冊です。


どれもこれも懐かしい…。
伊集院大介シリーズや著者と同名の栗本薫君シリーズなど、
古本屋に持って行ってなかったことを喜びました(^^ゞ


伊集院大介は、色白、痩せてひょろりとした長身で銀ぶち眼鏡をかけています。
大学時代からその実力を発揮した作品があり、
その推理の特徴は、根本に、人間を知りたい、すべての人間的なるものにふれたいという、
伊集院の言うところの「人間学」への飽くなき欲求にあります(Wikipedia)

真犯人を前にして、なぞ解きをした後で「そうですよね。○○さん」
というパターンも多く見られて、犯人が誰か分かっていない時は
ちょっとじれったくもあります。

今作は短編集なので、伊集院大介の人柄と謎ときを楽しむにはもってこいです。



『絃の聖域』で登場した伊集院大介が、
その後宿敵『シリウス』と出会う『天狼星』までは書棚にありました。

まだまだ続いていたようです。
これをきっかけに、栗本ワールドに浸ってみようかしら…。


栗本さんのご冥福をお祈りします。合掌。



それにしても、手元にあるのは昭和61年発行本。
とにかく文字が小さい!
昔はこんなの平気で読んでたんですよね~。