クレアモントホテル
日々笑う。恋する。こんな老後を過ごしたい!ロンドンの古い街角にあるクレアモントホテルには、人生の終着点を迎える老人たちが多く滞在する。孤独や老いと戦いながらも、ユーモアを忘れない彼らの日常、温かな交流をウィットに富んだ視線で描く。
クレアモントホテル
集英社文庫(海外) /
著者:エリザベス・テイラー
訳:最所篤子
映画の原作本です。
映画があまりに素敵だったので、ちょっと期待しすぎちゃったかな~。
主人公のパルフリー夫人は、体格が良くて男っぽいという設定だし、
ルドの登場回数は少なくて、印象が薄い…。
キャストに魅力を感じないままに読了。
パルフリー夫人とルドの関係に重きを置いてなくて
クレアモントホテルでの日々の出来事が中心のお話でした。
なので、かなり単調。
この作者はそういうのがお得意らしいです。
だから、そういうホテルの宿泊者たちの日常に興味がわかないと
この作品は楽しめないんでしょうね。
映画は、パルフリー夫人とルドの関係にほのかなロマンスを感じる設定にしてあって
だからこそときめきを感じながら観ることができたんだと、
この原作からの膨らませ方が素晴らしかったんだなあ。