脳男

イメージ 1未知なるヒーロー誕生。乱歩賞受賞作
 
連続爆弾犯のアジトで見つかった、心を持たない男・鈴木一郎。
逮捕後、新たな爆弾の在処(ありか)を警察に告げた、この男は共犯者なのか。男の精神鑑定を担当する医師・鷲谷真梨子は、彼の本性を探ろうとするが……。
そして、男が入院する病院に爆弾が仕掛けられた。
 
全選考委員が絶賛した超絶の江戸川乱歩賞受賞作。
 
 
講談社文庫 / 著者: 首藤瓜於
発行年月日:2003/09/15
 
 
 
主人公の鈴木一郎を,、生田斗真が演じるということで、読んでみました。
連続爆弾事件と、その犯人として逮捕された鈴木一郎の素性、本性を暴くお話。
そのほとんどが、精神科医の目線で書かれています。
 
感情がなく、一度見たり聞いたりしたことは、決して忘れない、鈴木一郎。
彼の生い立ちが見えてくると、
そういう人間が存在するのかどうかは分かりませんが、
物語としてはよく出来ていると感じます。
 
それでも、2000年の江戸川乱歩賞受賞作なんですよね。
10年以上経つと、その設定に驚きは感じられません。
 
過激な表現も少なくて読みやすかったです。

ラストまで来て「あら、続くのね」ということで、鈴木一郎の謎と未来は描かれていません。
 
 
映画の予告を観ているので、脳内で
刑事は江口洋介…設定では身長が190センチの巨漢なんですけど…
精神科医松雪泰子に変換されてました(^^ゞ
無表情の鈴木一郎…生田斗真君は観たくなりました。