2012年に読んだ本のあれこれ

イメージ 1溜め池近くの植え込みから、ビニールシートに包まれた男の惨殺死体が発見された! 警視庁捜査一課の警部補・姫川玲子は、これが単独の殺人事件で終わらないことに気づく。捜査で浮上した謎の言葉「ストロベリーナイト」が意味するものは? クセ者揃いの刑事たちとともに悪戦苦闘の末、辿り着いたのは、あまりにも衝撃的な事実だった。
 
 
 
言わずと知れた竹内結子主演ドラマの原作本。
今回映画化もされるし、シリーズを読み始めたものの、これはちょっときつい。以後が手に取れずにいます。
ドラマもそうだったけど、原作ももちろん内容がかなりハード。主人公の姫川玲子の心情や仲間の刑事との絆など、興味はあるんだけど・・・。
 
 
イメージ 2科学を殺人の道具に使う人間は許さない――。絶対に
“悪魔の手”と名のる人物から、警視庁に送りつけられた怪文書。そこには、連続殺人の犯行予告と、帝都大学准教授・湯川学を名指しで挑発する文面が記されていた。湯川を標的とする犯人の狙いは何か? 常識を超えた恐るべき殺人方法とは? 邪悪な犯罪者と天才物理学者の対決を圧倒的スケールで描く、大人気シリーズ第4弾。
 
ガリレオの苦悩
東野 圭吾/著
文春文庫
 
 
 
ドラマで登場した女刑事が今回から登場。ドラマから原作に影響した登場人物です。ドラマファンには嬉しい演出ですね(^^)
短編なので、またドラマになるといいなあなんて思っていたら、今年は映画化だそうで、そちらも楽しみです。
 
イメージ 3言葉への敬意、不完全な人間たちへの愛おしさを謳いあげる三浦しをん最新長編小説。
【辞書】言葉という大海原を航海するための船。
【辞書編集部】言葉の海を照らす灯台の明かり。
【辞書編集者】普通の人間。食べて、泣いて、笑って、恋をして。
ただ少し人より言葉の海で遊ぶのがすきなだけ。
玄武書房に勤める馬締光也。
営業部では変人として持て余されていたが、人とは違う視点で言葉を捉える馬締は、辞書編集部に迎えられる。新しい辞書『大渡海』を編む仲間として。
定年間近のベテラン編集者、日本語研究に人生を捧げる老学者、徐々に辞書に愛情を持ち始めるチャラ男、そして出会った運命の女性。
個性的な面々の中で、馬締は辞書の世界に没頭する。
言葉という絆を得て、彼らの人生が優しく編み上げられていく――。
しかし、問題が山積みの辞書編集部。果たして『大渡海』は完成するのか――。
 
2012年 本屋大賞 第1位
光文社
 
友人が貸してくれました。スルリと読める文体と内容です。
辞書がどうやって作られていくか、とても興味深く読めます。登場人物もみな個性的。本当にこういう人たちが辞書を作っていくのでは、と錯覚しそうなほどリアルです。
映画化されるそうで、主人公のマジメくんが松田龍平かあ。どんなだろうというのと、こういう内容を映画化するって難しいんじゃないかなあ。ちょい心配…。
 
幸せのチョコレートを売る母娘の物語ーー美味しくて暖かな極上の寓話!
フランスのある村に小さな娘を連れてやってきたヴィアンヌ。彼女は娘のために放浪生活に終止符を打ち、この村にチョコレートの店を開く。村人は彼女たちに魅せられるが、それを苦々しく思うルノー司祭は……。

ジョアン・ハリス/著
那波かおり/訳
角川文庫
 
映画ファンの方ならよくご存じ、同名映画【ショコラ】の原作本。
すでに品切れ・重版未定という状態の本を、ブックオフで見つけて手に取りました。
登場人物や設定はほとんど違わないけど、時代背景がこちらが少々新しいかも。それに、レノー神父が伯爵だったり、ヴィアンヌとルーの結末も全然違う。この結末はちょっと切ないな~。ルーをジョニーが演じたことで、ふたりの関係が変わったと思われます。同じハッピーエンドでも、映画のほうが好みですけどね(^^)