アレクサンドリア

イメージ 1 「アザーズ」「海を飛ぶ夢」のアレハンドロ・アメナーバル監督が、4世紀のエジプト、アレクサンドリアに実在した伝説の女性天文学者ヒュパティアの悲劇の物語を壮大なスケールで映画化した歴史スペクタクル巨編。主演は「ナイロビの蜂」「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」のレイチェル・ワイズ、共演にマックス・ミンゲラオスカー・アイザック
 ローマ帝国崩壊寸前の4世紀末。東西交易の要衝として文化的な発展を遂げたエジプトの中心都市アレクサンドリアにも徐々に混乱の足音が迫りつつあった。そんな中、美貌と明晰な頭脳を兼ね備えた女性天文学者ヒュパティアは、学問に生涯を捧げ宇宙の真理を解明することに情熱を傾けていた。誰でも分け隔てなく弟子として受入れたヒュパティアだったが、少なからぬ教え子たちが抱いたであろう彼女への恋心が実ることは決してなかった。一方街では、急速に台頭してきたキリスト教徒と、古代の神々を信じてきた科学者たちの対立が激化し、ついには人類の叡智が詰まる図書館が両者の争いの犠牲となる。やがて、教え子の多くがキリスト教に改宗し出世を遂げる中、変わらず研究に没頭していたヒュパティアだったが…。<allcinema>

 
2009年
原題:AGORA
上映時間 127分
製作国 スペイン
 
そこは、真実が 滅び去った場所。
4世紀、世界の学問の中心地で伝説を残した、実在の女性天文学者の物語。
 
監督: アレハンドロ・アメナーバル 
製作: フェルナンド・ボバイラ   アルバロ・アウグスティン 
製作総指揮: シモン・デ・サンティアゴ   ハイメ・オルティス・デ・アルティニャーノ 
脚本: アレハンドロ・アメナーバル   マテオ・ヒル 
撮影: シャビ・ヒメネス 
プロダクションデザイン: ガイ・ヘンドリックス・ディアス 
衣装デザイン: ガブリエラ・ペスクッチ 
編集: ナチョ・ルイス・カピヤス 
音楽: ダリオ・マリアネッリ 
出演: レイチェル・ワイズ ヒュパティア         マックス・ミンゲラ ダオス
     オスカー・アイザック オレステス         マイケル・ロンズデール テオン
     サミ・サミール キュリロス             アシュラフ・バルフム アンモニオス
     ルパート・エヴァンス シュネシオス        ホマユン・エルシャディ アスパシウス
     オシュリ・コーエン メドルス 
 
これを観た後に【プロメテウス】を観たもんだから、
人類の起源とか宇宙の解明とか通じるものがあって、
不思議な感覚に襲われました。
 
こちらは4世紀末のお話。
主人公のヒュパティアは天文学者であり数学者、哲学者。
…なんだけど、彼女自身の話と言うより、彼女が生きた時代のお話でした。
 
キリスト教ユダヤ教
信仰深い人とそうでない人。
ヒュパティアは哲学者だから、信仰に頼って生きてはいないわけで
最終的には、聖書に跪かない神を恐れない異端の者なわけです。
魔女裁判などがあった時代もありますよね。
 
ヒュパティアという人物、
知識なく観てしまったので、実在の人物とは知らず…。
 
時代の先端を走るヒュパティアは、キリスト教からしてみると
目の上のたんこぶと言うか…。
悪しき者でしかなかったというか…。
神が全てを作り管理している。
だからその神の教えを説く自分たちは尊い存在なのだと思わせたい。
それって、本来の宗教とは違った次元にある気がします。
そのくらい、かなり強烈にキリスト教徒を描いています。
 
キリスト教ユダヤ教の歴史を知らないと、
なぜこんな風に異教の者を迫害していくのかわかりませんよね。
ローマ帝国時代にキリスト教徒は激しい迫害を受け、
その報復であるかのように次第に排他的になり他の宗教を排斥するようになった
という歴史があるのです。
 
 
レイチェル・ワイズ
凛とした美しい学者を演じてますが、
実際の肖像画などを見ても、良く似てる気がします。

 
ヒュパティアの最期は、とても残忍なもので、
それでも信念を貫いた彼女は、早く生れすぎたのかもしれませんね。