SHAME -シェイム-

イメージ 1イギリスの新鋭スティーヴ・マックィーン監督が、デビュー作「Hunger」に続いてマイケル・ファスベンダーを主演に迎え、セックス依存症の男の苦悩と孤独を鮮烈に描き出した衝撃の問題作。赤裸々かつ過激な性描写が物議を醸す一方、チャレンジングな役柄をみごとに演じ上げたマイケル・ファスベンダーには多くの賞賛が寄せられ、ヴェネチア国際映画祭男優賞をはじめ数々の賞に輝いた。共演は「17歳の肖像」「わたしを離さないで」のキャリー・マリガン
 ニューヨークの高級マンションに暮らす独身男性のブランドン。会社での評判も良く、魅力的な外見は多くの女性が好印象を抱くこと間違いなし。ところが、そんな彼には誰にも言えない秘密があった。彼は、極度のセックス依存症だったのだ。行きずりの女や娼婦とセックスし、暇さえあれば自慰に耽る。職場のパソコンの中さえわいせつ動画でいっぱいだった。それでも、それなりに平穏な生活を送っていたブランドン。ところがそこへ、恋人にフラれた妹のシシーが転がり込んでくる。すると、ギリギリのところで踏みとどまっていた彼の日常は徐々にバランスを崩しはじめ…。<allcinema>
 
2011年
原題:SHAME
上映時間 100分
製作国 イギリス
愛なら、毎晩 ティッシュにくるんで 捨てている。
監督: スティーヴ・マックィーン 
製作: イアン・カニング エミール・シャーマン 
製作総指揮: テッサ・ロス ロバート・ワラク ピーター・ハムデン ティム・ハスラム 
脚本: スティーヴ・マックィー アビ・モーガン 
撮影: ショーン・ボビット 
プロダクションデザイン: ジュディ・ベッカー 
衣装デザイン: デヴィッド・ロビンソン 
編集: ジョー・ウォーカー 
音楽: ハリー・エスコット 
音楽監修: イアン・ニール 
出演: マイケル・ファスベンダー ブランドン         キャリー・マリガン シシー
    ジェームズ・バッジ・デール デイヴィッド       ルーシー・ウォルターズ 地下鉄の女
    ニコール・ベハーリー マリアンヌ            エイミー・ハーグリーヴス 
 
さて、これはどう評価したもんか…。
 
主人公はセックス依存症である、と解説にも書いてあるけど、
はたしてそうなのかなあ。
 
高級マンションで暮らすブランドンは、普通の男のように見えます。
ところが、PCでアダルト系の画像を見たり、自慰行為をしたり、
確かにセックス依存症と言われればそうなんだけど、
そういうシーンが続けば続くほど、単なる依存症とは言えない気がしてくる。
 
ブランドンには何かトラウマがあるのではないか…?
PCの中の映像や、娼婦とはセックスを繰り返すけど、恋人がいるふうでもない。
 
そんなブランドンの元に、突然妹のシシーが転がり込んできてから
更に病的なものを感じるようになりました。
 
シシーがブランドンの上司とセックスをする。
確かにそんな場所に居合わせたくはないでしょう。
でもそれだけ…?
 
ブランドンのシシーに対する態度が腑に落ちない…。

セックスという生々しい行為とは裏腹に、映像は最後まで透明感を漂わせている。
セリフも少なくて、ブランドンの心の動きも多くは語られない。
 
マイケル・ファスベンダーマリー・キャリガン
人気者が演じるにしては、ハードな役でした。
 
 
個人的な想像をするなら、ブランドンの抱えるトラウマは妹とのことかと。
単に兄と妹とは思えない行動や会話。
二人の間に感じるのは、兄妹を超えた愛情。
 
ブランドンとシシーの、痛みや哀しみが残る…。
そこから抜け出せないふたりを感じてしまいました。