マリリン 7日間の恋

 1956年、ハリウッドのスーパースター、マリリン・モンローは、イメージ 1単なるセックス・シンボルから演技派への脱皮を図るべくイギリスへと渡り、名優ローレンス・オリヴィエが監督・主演する映画「王子と踊り子」に出演した。本作は、当時駆け出しの助監督だった青年コリン・クラークが、これまで秘密にしてきた撮影の舞台裏を綴った2冊の回顧録を基に、ナーバスなモンローの世話役となったコリンが目の当たりにするモンローの実像と、次第に距離を縮めていく2人の儚いロマンスの行方を描き出す。主演は、本作の演技で数々の映画賞に輝いた「ブロークバック・マウンテン」「ブルーバレンタイン」のミシェル・ウィリアムズ、共演にケネス・ブラナーエディ・レッドメインエマ・ワトソンジュディ・デンチ。監督はTV、舞台を中心に活躍し、本作で長編映画デビューを飾ったサイモン・カーティス
 1956年、マリリン・モンローは、ローレンス・オリヴィエ監督・主演作「王子と踊り子」の撮影のためロンドンに降り立つ。演技派への飛躍を胸に、本作に並々ならぬ意欲を見せていたマリリンだったが、彼女の学んでいた演技法はオリヴィエによって否定されてしまい、様々なプレッシャーから遅刻も常習化していく。おまけに、結婚したばかりの夫アーサー・ミラーは、情緒不安定なマリリンを持て余し、さっさと帰国してしまう。そんな中、撮影がはかどらず苛立つオリヴィエからマリリンの見張り役を命じられる第3助監督のコリン・クラークだったが…。<allcinema>
 
2011年
原題:MY WEEK WITH MARILYN
上映時間 100分
製作国 イギリス/アメリ
メイクを落として、 ヒールを脱いで、 それから―― 秘密の恋におちた。
 
監督: サイモン・カーティス 
製作: デヴィッド・パーフィット   ハーヴェイ・ワインスタイン 
製作総指揮: ジェイミー・ローレンソン    サイモン・カーティス   イヴァン・マクタガード 
         クリスティーン・ランガン   ボブ・ワインスタイン   ケリー・カーマイケル 
原作: コリン・クラーク 『マリリン・モンロー 7日間の恋』(新潮文庫刊)
脚本: エイドリアン・ホッジス 
撮影: ベン・スミサード 
プロダクションデザイン: ドナル・ウッズ 
衣装デザイン: ジル・テイラー 
編集: アダム・レヒト 
音楽: コンラッド・ポープ 
音楽監修: マギー・ロドフォード デイナ・サノ 
テーマ曲: アレクサンドル・デスプラ 
ピアノ演奏: ラン・ラン 
出演: ミシェル・ウィリアムズ   マリリン・モンロー     
    ケネス・ブラナー       ローレンス・オリヴィエ
    エディ・レッドメイン      コリン・クラーク       
    ドミニク・クーパー      ミルトン・グリーン
    ジュリア・オーモンド     ヴィヴィアン・リー      
    ゾーイ・ワナメイカー      ポーラ・ストラスバーグ
    ダグレイ・スコット      アーサー・ミラー      
    エマ・ワトソン          ルーシー
    ジュディ・デンチ       シビル・ソーンダイク
 
レ・ミゼラブル】を観ながら、どこかで観たことあるぞーと思った青年は
ここに登場のエディ・レッドメインでした。
 
という前置きはさておき…。
 
マリリン・モンローという女優さんは、作品をちゃんと観たことがないのですけど
世界中で愛された女優さんなので、やっぱりそれだけ魅力的な女性だったんですよね。
 
演技派女優として新しい道を開きたいマリリンと、それを認めない監督との確執。
監督を無視して演技指導してしまう、メソッド演技法の女史がそばから離れないから
監督としてはやりにくかっただろうし、
それでも出来上がったフィルムを観て、
やっぱりマリリンの実力に感動してしまうあたりは、胸に迫るものがありました。
ローレンス・オリビエ監督の妻、ヴィヴィアン・リー
舞台では通用しても、アップになる映画ではもう通用しないと言うシーンも、
かつての大女優さえ時代には勝てないんだと実感。
そんな切ないシーンもちりばめられています。
 
ただ単に可愛い、セクシーなだけの女優さんではなかったんですよね。
だから世界中が彼女を見たがった。
 
でも、自分の演技法を否定されて、マリリンは困惑してしまう。
とても感受性豊かな人だったんだろうなあ。
だから、納得できない演技に、一歩も進めなくなった…。
我儘全開で周囲を困らせるけど、
彼女には、彼女の演技に対する真摯な気持ちがあったんですよね。
 
どんな世界でも、自分のやりたい、進みたい方向性と
周囲が期待するそれが違って苦しい思いをしてる人は多いと思う。
そこでもがくマリリンの姿と、それを支える若き助監督のほのかな恋。
でも決してラブストーリーではなく、
本筋はマリリンの演技に対する葛藤を描いた話だと思います。
 
 
マリリンを演じたミッシェル・ウィリアム
マリリンと似てるわけじゃないけど、マリリンの存在を感じることはできます。
ほんとに可愛らしかった(^^)
 
助監督・コリン役のエディ・レッドメイン
映画の仕事がしたくて必死に仕事を探す姿や、
マリリンの味方になっていく初々しさなど、好演してます。
 
虚像と実像の狭間でマリリンが何を感じていたのか…。
かなり切ないお話ですけど、コリンとのデートのシーンには救われます。
有名な女優では決して味わうことのなかった時間。
あの時間が、マリリンを生き返らせたのかもしれません…。
 
ずっとそばについていたボディガードが、憎いセリフを度々発します(^^)
 
そうそう、エマ・ワトソンが出てます。
クレジットを観るまで分かりませんでしたけど…(^^ゞ