ミッドナイト・イン・パリ

 本国アメリカではウディ・アレン監督作としては最大ヒットとなったチャーミイメージ 1ングなファンタジー・コメディ。作家志望のアメリカ人男性が、ひょんなことからヘミングウェイフィッツジェラルドピカソといった伝説の作家や芸術家たちが集う憧れの1920年代パリに迷い込み、幻想的で魅惑的な時間を過ごすさまを、ノスタルジックかつロマンティックに綴る。主演は「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」のオーウェン・ウィルソン。共演にレイチェル・マクアダムスマリオン・コティヤールキャシー・ベイツ。また、フランス大統領夫人カーラ・ブルーニの出演も話題に。アカデミー賞では作品賞を含む4部門にノミネートされ、みごとオリジナル脚本賞を受賞。
 ハリウッドでの成功を手にした売れっ子脚本家のギル。しかし、脚本の仕事はお金にはなるが満足感は得られず、早く本格的な小説家に転身したいと処女小説の執筆に悪戦苦闘中。そんな彼は、婚約者イネズの父親の出張旅行に便乗して憧れの地パリを訪れ、胸躍らせる。ところが、スノッブで何かと鼻につくイネズの男友達ポールの出現に興をそがれ、ひとり真夜中のパリを彷徨うことに。するとそこに一台のクラシック・プジョーが現われ、誘われるままに乗り込むギル。そして辿り着いたのは、パーティで盛り上がる古めかしい社交クラブ。彼はそこでフィッツジェラルド夫妻やジャン・コクトーヘミングウェイといった今は亡き偉人たちを紹介され、自分が1920年代のパリに迷い込んでしまったことを知るのだった。やがてはピカソの愛人アドリアナと出逢い、惹かれ合っていくギルだが…。<allcinema>

2011年アカデミー賞  2011年ゴールデン・グローブ賞    ■ 脚本賞  ウディ・アレン
 
2011年
原題:MIDNIGHT IN PARIS
上映時間 94分
製作国 スペイン/アメリ
真夜中のパリに 魔法がかかる
 
監督: ウディ・アレン 
製作: レッティ・アロンソン  スティーヴン・テネンバウム  ジャウマ・ロウレス 
共同製作: ヘレン・ロビン  ラファエル・ベノリエル 
製作総指揮: ハビエル・メンデス 
脚本: ウディ・アレン 
撮影: ダリウス・コンジ 
プロダクションデザイン: アン・シーベル 
衣装デザイン: ソニア・グランデ 
編集: アリサ・レプセルター 
キャスティング: ジュリエット・テイラー  パトリシア・ディチェルト  ステファン・フォンキノス 
出演: キャシー・ベイツ   ガートルード・スタイン     エイドリアン・ブロディ   サルバドール・ダリ
    カーラ・ブルーニ   美術館ガイド           マリオン・コティヤール  アドリアナ
    レイチェル・マクアダムス イネズ            マイケル・シーン ポール
    オーウェン・ウィルソン ギル               ニナ・アリアンダ キャロル
    カート・フラー ジョン                    トム・ヒドルストン F・スコット・フィッツジェラルド
    ミミ・ケネディ ヘレン                    アリソン・ピル ゼルダフィッツジェラルド
    レア・セドゥ ガブリエル                  コリー・ストール アーネスト・ヘミングウェイ
 
これは観たかった作品ですけど、面白かったです~。
観た後の幸福度は高め(^^)
 
婚約中のカップル、ギルとイネズは、イネズの両親とパリに旅行中。
まず、この四人に笑えるんですよね~。
イネズの両親はいわゆる富裕層。
娘の婚約者を嫌ってはないけど、脚本家だの小説家だの、あんまりいい気持ちではない感じ。
まあね、娘の選んだ人だから反対はしたくないけど、
それでも、もっといい相手がいるんじゃないかと思うのは親の常。
 
でもって、ギルもなんだか不安定。
大好きなパリなんだけど、イネズはあまりそう思ってもない…?
ちょっとしたすれ違いをあちこちに見せています。
 
そんな大好きなパリで、ギルは不思議な体験をするんです。
この不思議体験がとっても面白い…!
 
ネタばれしちゃうと、タイムトラベルしちゃうんだけど、そこで出会う人たちがとっても豪華!
フィッツジェラルド?聞いたことあるある。
ダリ?ヘミングウェイ?わおー!
 
 
私でも知ってる有名人がたくさん出てきます。
 
そこで知り合ったアドリアネ。
美しくて神秘的な彼女に一目惚れ。
イネズとは違ったタイプの女性なんですよね~。
わからんでもない(^^)
 
ところが、そんな時間旅行でギルが感じることがあったんです。
その辺りは、アリアドネとの会話や進行で読めない展開ではないです。
そういう結末は、個人的には好み(^^)
 
とぼけた感じのギルをオーウェン・ウィルソンが好演。
レイチェル・マクアダムスも、分かりやすい女性像を作り上げてます。
 
アドリアネが理想とする世界。
ギルが理想とする世界。
人それぞれに違うわけです。
結局、今の自分の時間や世界で生きるしかなくて、
それは決してマイナスではなくて、
そこでしか出会えない人や出合えない出来事だってあるわけで
それを幸せだと感じる気持ちが暖かい。
 
で、結局自分の世界に戻ったギルが選んだ幸せ。
応援しちゃうな~。
と思える人には、幸福度は高い作品だと思います♪