スーパー・チューズデー ~正義を売った日~

イメージ 1 「グッドナイト&グッドラック」のジョージ・クルーニーが自らメガフォンをとり、民主党の大統領予備選を舞台に描くサスペンス・ドラマ。高い理想と野心を胸に有力候補の選挙スタッフとして奔走していた若者を主人公に、彼が直面する一筋縄ではいかない政治の現実と、そこにうごめく裏切りや愛憎渦巻く濃密な人間模様をスリリングに描き出す。原作は、実際に2004年の民主党予備選で有力候補のキャンペーン・スタッフを務めたボー・ウィリモンの戯曲。主演は「ブルーバレンタイン」「ドライヴ」のライアン・ゴズリング、共演にジョージ・クルーニーフィリップ・シーモア・ホフマンポール・ジアマッティ
 ペンシルベニア州知事としての確固たる実績に清廉潔白なイメージ、おまけに申し分ないルックスで有権者の心を掴み、民主党予備選の最有力候補に躍り出たマイク・モリス。いよいよ迎えた天下分け目のオハイオ州予備選を目前に、陣営は緊張と熱気に包まれていた。そんなモリスの選挙キャンペーンをベテラン参謀のポール・ザラとともに支えるのは、弱冠30歳にして周囲も一目置く辣腕ぶりを発揮する広報官のスティーヴン・マイヤーズ。彼もまた、モリスの語る理想に心酔する一人だった。ところがスティーヴンは、ライバル陣営の選挙参謀から巧みな引き抜き工作を仕掛けられる。そんな中、選挙スタッフの美人インターンモリーと親密な関係となり、束の間の安らぎを得るスティーヴンだったが…。<allcinema>
 
2011年
原題:THE IDES OF MARCH
製作国 アメリ
 
監督: ジョージ・クルーニー 
製作: グラント・ヘスロヴ  ジョージ・クルーニー  ブライアン・オリヴァー 
製作総指揮: レオナルド・ディカプリオ  スティーヴン・ペヴナー  ナイジェル・シンクレア   ガイ・イースト 
         トッド・トンプソン  ニーナ・ウォラースキー  ジェニファー・キローラン  バーバラ・A・ホール 
原作: ボー・ウィリモン 
脚本: ジョージ・クルーニー  グラント・ヘスロヴ  ボー・ウィリモン 
撮影: フェドン・パパマイケル 
プロダクションデザイン: シャロンシーモア 
衣装デザイン: ルイーズ・フログリー 
編集: スティーヴン・ミリオン 
音楽: アレクサンドル・デスプラ 
音楽監修: リンダ・コーエン 
出演: ライアン・ゴズリング スティーヴン・マイヤーズ
    ジョージ・クルーニー マイク・モリス知事
    フィリップ・シーモア・ホフマン ポール・ザラ
    ポール・ジアマッティ トム・ダフィー
    マリサ・トメイ アイダ・ホロウィッチ
    ジェフリー・ライト トンプソン上院議員
    エヴァン・レイチェル・ウッド モリー・スターンズ
    マックス・ミンゲラ    ジェニファー・イーリー    グレゴリー・イッツェン    マイケル・マンテル 
 
公開時から、かなり気になっていた作品です。
 
州知事のモリスが大統領選に出馬し、
その選挙キャンペーンを支える若き広報官スティーブンが主役の、
政治の裏側を描くお話。
 
最初はあんまり入り込めなかったんだけど、
ティーブンに敵方の広報官から引き抜きの話があったり、
選挙キャンペーンの美人インターンモリーが絡んできたあたりから
徐々に緊張感が高まりました。
 
今日の敵は明日の友。
それを実践した敵方の広報官からの引き抜き話。
この誘いに乗ったスティーブンは、後に危機にさらされます。
まあ、見方を裏切った人間に、安住の地はないというのは、
あらゆる作品で語られてますからね~。
 
そこに、モリーの隠された事情が絡みます。
清廉潔白でなければならない州知事が、実は若いインターンに手を出して、
あろうことか妊娠までさせていたとなると、
選挙にはかなりなダメージになるわけです。
 
モリーに惹かれ始めていたスティーブンだったけど、
広報官として知事を守る行動を取ります。
そして、同時進行する引き抜き問題に翻弄されていきます。
 
モリーがなぜ自殺してしまったのか、ちょっと分かりにくいんだけど
それをきっかけに、スティーブンの気持ちが変わっていく様子はよく伝わりました。

きっと、政治に対する神聖な気持ちから
打算を含んだ“大人の事情”に染まっていくことを選んだんだろうな。と。
 
ティーブンを演じたライアン・ゴズリング
ずっとどこかで観たことあるぞー!と思っていたけど、最後まで思い出さず…(^^ゞ
【ドライブ】でしたね~。
こっちの役のほうが断然好みです。
 
ジョージ・クルーニーは、人気の州知事役。
実は裏では何をしてるやら。という困った知事さんなんだけど、
ティーブンとのやり取りでは凄味があって、さすが。
 
そして脇を固めた
フィリップ・シーモア・ホフマンポール・ジアマッティ がほんとに素晴しい。
互いの陣営のブレーンを演じていて
こういう人たちがいるから、この作品は気を抜くシーンがないんです。
 
綺麗事だけでは生き抜けない世界、
それが政治の世界なのかもしれませんね。
 
邦題であらすじが読めてしまうのが、ちょっと残念かも。