テンペスト

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 舞台の演出家出身のジュリー・テイモア監督が、シェイクスピアの同名戯曲を「クィーン」のヘレン・ミレン主演で映画化。原作の主人公プロスペローを女性のプロスペラに置き換え、愛と裏切り、そして復讐の物語をCGを用いた幻想的な映像を織り交ぜ描き出していく。かつてのミラノ大公プロスペラは、弟アントーニオの奸計によって国を追われ、娘のミランダとともに孤島に流れ着くと、魔術の腕を磨きながら復讐の時を待つ。それから12年、ナポリ王アロンゾーとミラノ大公アントーニオを乗せた船が大嵐に見舞われ、一行は命からがらプロスペラとミランダが住む島へと流れ着くのだが…。<allcinema>
 
2010年
原題:THE TEMPEST
上映時間 112分
製作国 アメリ
私に抱かれて、世界よ眠れ。
監督:ジュリー・テイモア 
製作:ジュリー・テイモア ロバート・チャートフ リン・ヘンディー 
     ジュリア・テイラー=スタンリー ジェイソン・K・ラウ 
製作総指揮:ロン・ボズマン ティノ・プーリ ロヒット・カタール スチュワート・ティル 
          アンソニー・バックナー グレッグ・ストラスバーグ 
原作:ウィリアム・シェイクスピア 
脚本:ジュリー・テイモア 
撮影:スチュアート・ドライバーグ 
プロダクションデザイン:マーク・フリードバーグ 
衣装デザイン:サンディ・パウエル 
編集:フランソワーズ・ボノ 
音楽:エリオット・ゴールデンサール 
出演:ヘレン・ミレン プロスペラ
    ラッセル・ブランド トリンキュロー
    リーヴ・カーニー ファーディナンド
    トム・コンティ ゴンザーロー
    クリス・クーパー アントーニオ
    アラン・カミング セバスチャン
    ジャイモン・フンスー キャリバン
    フェリシティ・ジョーンズ ミラン
    アルフレッド・モリナ ステファノー
    デヴィッド・ストラザーン アロンゾー
    ベン・ウィショー エアリエル
 
シェイクスピア原作の舞台劇です。
冒頭から摩訶不思議な世界が繰り広げられていて、少々戸惑い気味で鑑賞。
途中睡魔に襲われて、結局2回観て、そういうことかと納得。
 
実弟に裏切られ、国を奪われたプロスペラが、
研究を続けていた魔術で復讐を果たす、という、本当に単純なお話なんです。
 
その手段として使われる魔術や妖精が絶大な力を発揮。
はっきりいって、実弟たちに勝ち目はありません。
何の捻りもなく、プロスペラは元の地位を取り戻し、
娘は無事に王子と結婚するし、
ハッピーエンドなわけです。
 
それでも、なぜだかプロスペラが心底喜んでいるようには思えず…。
杖を捨てるシーンでは、未練も感じたり。
もしかしたら、地位を取り戻すことは望んでいたことだったけど、
魔術や妖精との別れは寂しかったのかな。
 
1回目は魔術や妖精の出てくる世界観に入り込めず、
でも2回目鑑賞で、プロスペラと妖精の関係が興味深かったり、
その妖精のシーンの映像が美しかったり、
ヘレン・ミレンの迫力に見入ったり、
それなりに見どころがありました。

原作では国を追われたのは王だそうで、
ここで女王に変えた意図はどこにあったんだろう。