リンカーン (2012)
「シンドラーのリスト」「プライベート・ライアン」の巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督が、“アメリカ史上最も愛された大統領”エイブラハム・リンカーンの偉大な足跡を映画化した感動の伝記ドラマ。国が大きく分断された過酷な状況において、リンカーンはいかにして奴隷解放という大いなる目的を達成するに至ったのか、その知られざる政治の舞台裏を、理想のリーダー像という視点から丁寧に描き出していく。主演は本作の演技で「マイ・レフトフット」「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」に続いて、みごと３度目のアカデミー主演男優賞に輝いた名優ダニエル・デイ＝ルイス。共演はサリー・フィールド、ジョセフ・ゴードン＝レヴィット、トミー・リー・ジョーンズ。
南北戦争末期。国を二分した激しい戦いは既に４年目に入り、戦況は北軍に傾きつつあったが、いまだ多くの若者の血が流れ続けていた。再選を果たし、任期２期目を迎えた大統領エイブラハム・リンカーンは、奴隷制度の撤廃を定めた合衆国憲法修正第13条の成立に向け、いよいよ本格的な多数派工作に乗り出す。しかし修正案の成立にこだわれば、戦争の終結は先延ばししなければならなくなってしまう。一方家庭でも、子どもの死などで心に傷を抱える妻メアリーとの口論は絶えず、正義感あふれる長男ロバートの北軍入隊を、自らの願いとは裏腹に黙って見届けることしかできない歯がゆさにも苦悩を深めていく。そんな中、あらゆる手を尽くして反対派議員の切り崩しに奔走するリンカーンだったが…。＜allcinema＞監督： スティーヴン・スピルバーグ
製作： スティーヴン・スピルバーグ キャスリーン・ケネディ
製作総指揮： ダニエル・ルピ ジェフ・スコール ジョナサン・キング
原作： ドリス・カーンズ・グッドウィン 『リンカーン』（中央公論新社刊）
脚本： トニー・クシュナー
撮影： ヤヌス・カミンスキー
プロダクションデザイン： リック・カーター
衣装デザイン： ジョアンナ・ジョンストン
編集： マイケル・カーン
音楽： ジョン・ウィリアムズ
出演： ダニエル・デイ＝ルイス エイブラハム・リンカーン
サリー・フィールド メアリー・トッド・リンカーン
デヴィッド・ストラザーン ウィリアム・スワード
ジョセフ・ゴードン＝レヴィット ロバート・リンカーン
ジェームズ・スペイダー W.N.ビルボ
ハル・ホルブルック ブレストン・ブレア
トミー・リー・ジョーンズ タデウス・スティーブンス
作品自体にももちろん興味は有ったんですが、
やっぱり主演賞は納得。
やっぱり主演賞は納得。
こんな風貌だったんだなと、ちょっと猫背で歩く姿にそう感じたり、
怒りをぶつけるシーンには、大統領といえども普通の人間なんだと感じたり、
偉大な人物というより、リンカーンという人となりを見せてくれました。
怒りをぶつけるシーンには、大統領といえども普通の人間なんだと感じたり、
偉大な人物というより、リンカーンという人となりを見せてくれました。
みなそれぞれの事情を抱えて、憲法修正第13条を可決しようとした、と、
歴史の一こまを垣間見ることができました。
歴史の一こまを垣間見ることができました。
リンカーンの生涯を描いた作品かと思っていたので、
実は憲法修正第13条の成立までを取りあげた話だったので、
だらだら進むことなくより緊張感がありました。
ただし、台詞の応酬で、けっこう大変でしたけど(^^ゞ
実は憲法修正第13条の成立までを取りあげた話だったので、
だらだら進むことなくより緊張感がありました。
ただし、台詞の応酬で、けっこう大変でしたけど(^^ゞ
観ていてかなりしんどかったんですが、
二男を病気で亡くした時も、パーティを開かなくては行けなかったとか、
長男が入隊したがっているのを止めたいとか、
それは、感情をぶちまけないといられなかったんだろうと思ったし、
そういう演技は、本当に迫力がありました。
長男が入隊したがっているのを止めたいとか、
それは、感情をぶちまけないといられなかったんだろうと思ったし、
そういう演技は、本当に迫力がありました。
様々な駆け引きと苦悩と勇気とが相まって成立したシーンは、
やはり感動的でした。
やはり感動的でした。
その後、暗殺されるシーンもあり、
最近【声をかくす人】を観ていたので、そこにつながるんだよな、と感無量。
最近【声をかくす人】を観ていたので、そこにつながるんだよな、と感無量。
この人が生きていたら、アメリカの歴史もまた少し変わっていたかもしれません。
歴史には、そういう人物があちこちに存在するものですね。
そうそう、音楽がジョン・ウィリアムズなんですが、
割と派手なイメージがあるだけに、静かなメロディラインにちょっとびっくりでした。
でも、重厚感があり素晴らしかったです。
