ハングリー・ラビット

 「ナショナル・トレジャー」「ゴーストライダー」のニコラス・ケイジ主演で贈るサスペンス・アクション。平凡な高校教師が、見知らぬ男から代理殺人を持ちかけられ、思いもよらぬ窮地に陥るさまをスリリングに描く。共演はジャニュアリー・ジョーンズガイ・ピアース。監督は「世界最速のインディアン」「バンク・ジョブ」のロジャー・ドナルドソン
 ニューオーリンズの高校教師ウィルは、愛する妻ローラと平凡ながらも幸せな毎日を送っていた。そんなある日、ローラが何者かに暴行され、重傷を負って病院に運ばれる。突然の悲劇に激しく動揺するウィル。するとそこへ謎の男サイモンが近づき、代わりに犯人を殺してやると代理殺人の契約を持ちかけてくる。代金は不要で、後で簡単な頼みを引き受けてくれればいいというものだった。逡巡の末に、その提案を受け入れてしまうウィルだったが…。<allcinema>
2011年 原題:SEEKING JUSTICE 上映時間 106分 製作国 アメリイメージ 1
“代理殺人”の契約から始まる、危険な罠――
監督: ロジャー・ドナルドソン 
製作: トビー・マグワイア ラム・バーグマン ジェームズ・D・スターン 
製作総指揮: ジェンノ・トッピング クリストファー・ペツェル ジュリー・ゴールドスタイン 
ダグラス・E・ハンセン 
原案: ロバート・タネン トッド・ヒッキー 
脚本: ロバート・タネン ユーリー・ゼルツァー 
撮影: デヴィッド・タッターサル 
プロダクションデザイン: デニス・ワシントン 
衣装デザイン: キャロライン・エスリン=シェイファー 
編集: ジェイ・キャシディ 
音楽: J・ピーター・ロビンソン 
出演: ニコラス・ケイジ ウィル・ジェラード
    ジャニュアリー・ジョーンズ ローラ・ジェラード
    ガイ・ピアース サイモン
    ハロルド・ペリノー ジミー
    ジェニファー・カーペンター 
    ザンダー・バークレイ 
 
ニコラス・ケイジが出てると観たくなります。
最近は大作より、小粒な作品が多いようですね。
 
妻を乱暴されたウィルは、平凡な高校教師。
法で裁けない犯人に対して、犯人を殺す代わりに簡単な仕事を頼まれてほしいと
闇の組織から誘いがある。
悩んだ結果、ウィルはその誘いに乗ってしまう。
 
それから物語が動き始めるんだけど、
日常に起こるかもしれないサスペンスとして、面白かったです。
 
自分の愛する人が理不尽に傷つけられた時、
誰しもが犯人を憎むと思うんですよね。
復讐したいとも…。
それを自分ではなく他人に依頼する。
その代わりに、自分も誰かの復讐を引き受ける。
 
幾度となく取りあげられたテーマなんだけど、
今作では、その組織に正義の味方という位置づけをしてません。
悪を裁く仕事人みたいには描かれてません。
犯罪者であっても、第三者が、いえ、誰であっても殺してはいけない。
それが法治国家なわけですよね。
だから歯がゆい思いをする人もいるわけで…。
 
でも、その対価として誰かの復讐を引き受けて殺人者になることなど
決してあってはいけない。
なんてことは、観終わってから思うわけで、
観てる最中はけっこう入り込んでいました。
 
 
平凡な高校教師が、必死に抗って難を逃れる…。
暴走してしまった組織がどうなっていくのか、解決されずに終わるし、
すっきり感はありませんけど、
ニコラス・ケイジの奮闘ぶりは、見る価値ありです。
 
組織の人間を演じたガイ・スピアース
坊主頭で別人のようでしたけど、ほんとに悪役が似合うな~。