エンド・オブ・ザ・ワールド

 地球滅亡が目前に迫る世界を舞台に、ひょんなことから2人旅に繰り出す男女の道行きを綴る異色のロマンティック・ロード・ムービー。主演は「ゲット スマート」のスティーヴ・カレルと「プライドと偏見」のキーラ・ナイトレイ。監督は「キミに逢えたら!」の脚本で注目され、本作が記念すべき監督デビューとなるローリーン・スカファリア。
 小惑星の衝突による人類滅亡まで、あと21日となった地球。突然、妻に去られたドッジは、“最後の飛行機に乗り遅れて、両親のいるイギリスに帰れない”と泣き崩れる隣人の女性ペニーと初めて言葉を交わす。翌日、彼女のもとに誤って送られていたドッジ宛ての手紙3年分を渡される。やがて、その中に彼が今でも想い続ける高校時代の恋人オリヴィアからの手紙を見つける。彼は世界が終わる前にオイメージ 1リヴィアへの気持ちを伝えるべく、飛行機を捜すペニーを連れ立ってオリヴィア捜しの旅へと繰り出すのだったが…。<allcinema>
2012年 
原題:SEEKING A FRIEND FOR THE END OF THE WORLD
上映時間 101分 製作国 アメリ
君に出会えたから 世界の終わりも 怖くない
監督:ローリーン・スカファリア 
製作:スティーヴ・ゴリン ジョイ・ゴーマン 
    ステーヴン・M・レイルズ 
脚本:ローリーン・スカファリア 
撮影:ティム・オアー 
プロダクションデザイン:クリス・L・スペルマン 
衣装デザイン:クリスティン・M・バーク 
編集:ゼン・ベイカー 
音楽:ロブ・シモンセン ジョナサン・サッドフ 
出演: スティーヴ・カレル ドッジ
     キーラ・ナイトレイ ペニー
 
小惑星が衝突して、人類が滅亡するまであと21日。
というところからスタート。

つまりは、あと3週間しか生きられなかったら、どうやって過ごすか、というお話。
 
突然妻に去られたドッジは、
何をしたいかわからずにふらふら。
その妻は、好きな人と過ごしたいと思った人。
ドッジの家のハウスキーパー
職務に忠実な警察官みたいに、ずっと日常でい続ける人。
暴動も起こるし、自殺する人もいる。
暗い選択もあるし、明るい選択もある。
 
最終便に乗れず、家族と過ごせず泣き崩れる初対面のご近所さんのペニーと
ドッジとの出会いや、ふたりの関係はなんとなくコメディ調。
そのふたりが、
ドッジはかつての恋人に会いに、
ペニーは家族のもとへ帰るべく、自家用機を持つドッジの知り合いに会いに行く、
というロードムービーです。
 
最後まで弾けないドッジは、やっぱり中年のおじさんで、
そのおじさんとまだ若いペニーは、
どこか不釣り合いなんだけど、きっとくっつくよね~と分かります。
 
意表をついたシーンはなく、淡々とその日に向かっていくだけだから、
ちょっと退屈だと思う人もいるかも。
こういうテーマで、緊張感を持ったずにリラックスできる、不思議な空気感のある作品です。
 
互いの目的を達する前に、
やっぱり最後に一緒にいたい人は誰なの?と気がつくわけです。
気持ちの移り変わりが明確に描かれているわけじゃないけど、
それでもこういう環境だから、そうなるよね、と自然に思わせてくれます。
 
この手のテーマだと、やっぱり自分に置き換えてしまいますね~。
やっぱり好きな人と一緒がいいな~。
独りではいたくないよね。
 
キーラは、笑顔がいっぱいでとてもキュート。
こういう役もいいな~。
 
ふたりが手を取り合って海辺に向かうシーンが印象的でした。
ずっと閉鎖的な感じだったけど、一瞬開けた感じで。
蒼い空とか蒼い海。
それは癒しになるんですかね。