テイク・ディス・ワルツ

 長編映画監督デビュー作「アウェイ・フロム・ハー 君を想う」で高い評価を受けたサラ・ポーリーが、「ブルーバレンタイン」「マリリン 7日間の恋」のミシェル・ウィリアムズを主演に迎え、不倫を題材に女性の愛と欲望の葛藤を描くヒューマン・ドラマ。優しい夫がいながら、若い男性との情事に溺れるヒロインの揺れる心の機微を、過激な性愛描写とともに赤裸々かつ繊細に綴る。共演は「50/50 フィフティ・フィフティ」のセス・ローゲンとカナダ出身の若手ルーク・カービー。
フリーランスのライターをしているマーゴと料理本を執筆するルーは結婚5年目の仲むつまじい夫婦。子どものいない2人は今でも一見恋人時代と変わらなかったが、マーゴの中では漠然とした不安や物足りなさが募っていく。そんなある日、彼女は取材先で出会った好青年ダニエルに激しく惹かれてしまう。しかも帰宅してみると、偶然にも彼は向かいの住人だったことが判明し、次第に自分の感情が抑えがたくなっていくマーゴだったが…。<allcinema>イメージ 12011年 原題:TAKE THIS WALTZ 
上映時間 116分 製作国 カナダ
しあわせに鈍感なんじゃない。さみしさに敏感なだけ。
監督:サラ・ポーリー
製作:スーザン・キャヴァン サラ・ポーリー
脚本:サラ・ポーリー
撮影:リュック・モンテペリエ
プロダクションデザイン:マシュー・デイヴィス
衣装デザイン:リア・カールソン
編集:クリストファー・ドナルドソン
音楽:ジョナサン・ゴールドスミス
音楽監修:ジョディ・コレオ
出演:ミシェル・ウィリアムズ マーゴ
セス・ローゲン ルー
ルーク・カービー ダニエル
サラ・シルヴァーマン ジェラルディン

一人の男性と一緒に居続けたことがないから、
マーゴみたいな奥さんの気持ちの変化に、賛同も非難もできないけど、
愛情は変化するものなんだろうなとは思いますね。

結婚5年。
子供はいないけど、とくに不自由な暮らしというわけでもない。
アル中だとかギャンブラーだとか、暴力を振るうとか浮気者だとか…。
決してそんな夫ではない。
でも、なんとなく刺激がなくて、マンネリしてる。

そう感じてるマーゴの前に現れたダニエルに、気持ちが揺らいでしまう。

そこで一歩進むか踏みとどまるか…。
きっと世の妻たちにも、そういう選択は何度も巡ってくるのかもしれない。

時間が経って、たとえ形が変わったとしても、一緒に育んだ愛情を忘れないでいたいな。
なんて思ったりしました。
絵空事かもしれないけどね。

マーゴの夫だって、愛情が無くなったわけじゃないだろうけど、
それを見せなくなったことに不満が溜まったんだよね。
そういう表現は、女性目線だなと感じさせました。

皆さんの評価と同じく、
シャワールームでのおばさまの言葉が秀逸。
「新しいものもまた古くなる」

新しい男だってまた古くなるもんなんだよ、ということですよね。


新しい男と一緒になって、本当に幸せなのか。
なんだかすっきりしないマーゴの表情も気になるラストでした。