もうひとりのシェイクスピア

 様々な謎を秘めた劇作家ウィリアム・シェイクスピアの諸作にまつわる“作者別人説”をモチーフに、真の作者であるひとりの貴族の愛憎と陰謀渦巻く数奇な運命を描く歴史ミステリー。主演は「ノッティングヒルの恋人」「アメイジングスパイダーマン」のリス・エヴァンス、共演にヴァネッサ・レッドグレイヴジョエリー・リチャードソンデヴィッド・シューリス。監督は「インデペンデンス・デイ」「2012」のローランド・エメリッヒ
16世紀末、エリザベス1世統治下のロンドン。巷では演劇が盛んに行われ、人々を夢中にさせていた。しかし、女王の側近ウィリアム・セシル卿は芝居に民衆が扇動されることを恐れ、息子のロバートとともにその弾圧を強めていく。そんなセシルと後継問題で対立を深めるオックスフォード伯エドワード・ド・ヴィアは、芝居を利用して政治を動かそうと目論む。文才に長けた知識人エドワードは、牢に捕われていた劇作家ベン・ジョンソンを助け出し、自分が書いた戯曲をベンの名で上演するよう提案する。その戯曲『ヘンリー5世』は、観客を興奮の渦に巻き込み、大成功のうちに初演を終えようとしていたが…。<allcinema>
2011年 原題:ANONYMOUS 上映時間: 129分 製作国:イギリス/ドイツ
ロミオとジュリエット」「ハムレット」…あの名作を書いたのは別人だった
エリザベス王朝の愛と陰謀が交錯する歴史ミステリー

監督:ローランド・エメリッヒ イメージ 1製作:ローランド・エメリッヒ           ラリー・フランコ ロバート・レジャー
製作総指揮:フォルカー・エンゲル  マルク・ヴァイガート               ジョン・オーロフ
脚本:ジョン・オーロフ
撮影:アンナ・J・フォースター
プロダクションデザイン:ゼバスティアン・クラヴィンケル
衣装デザイン: リジー・クリストル
編集:ペーター・R・アダム
音楽:トーマス・ヴァンダー ハラルド・クローサー
出演:リス・エヴァンス オックスフォード伯エドワード・ド・ヴィア       ヴァネッサ・レッドグレーヴ エリザベス1世
ジョエリー・リチャードソン 若き日のエリザベス1世
デヴィッド・シューリス ウィリアム・セシル
ゼイヴィア・サミュエル サウサンプトン伯ヘンリー・リズリー
セバスチャン・アルメストロ ベン・ジョンソン
レイフ・スポール ウィリアム・シェイクスピア
エドワード・ホッグ ロバート・セシル
ジェイミー・キャンベル・バウアー 若き日のオックスフォード伯エドワード・ド・ヴィア
デレク・ジャコビ 案内人
ヘレン・バクセンデイル
トリスタン・グラヴェル
サム・リー

良く知られた文豪シェイクスピアは、実は偽物だった、というお話。
意外にも、奥が深くてびっくり。
もっと単純な話かと思っていただけに、思わず前のめりになってました(^^ゞ

シェイクスピアというのはとある貴族のペンネーム。
彼は、ただ単に楽しむために芝居を書いたわけではなくて、
それを政治的に利用しようとして書いたものだったのです。

だから表に出ることができなかった。

という幹があって、
それに次期国王の座を狙う女王の側近親子の策略、
女王と真のシェイクスピアであるオッ久フォード伯との、道ならぬ恋、
などなど、枝葉が広がっています。

びっくりするような?あり得ないような?ご落胤の話まで飛び出し、
宮廷内の地位や権力を巡る、ドロドロとした人間模様も描かれています。

歴史ミステリーという側面もありますが、英国の歴史を観るようで面白かったです。
かなりぶっ飛んだエリザベス1世として描かれてますけどね。


あれだけの演劇を書くほどの、学問や知識をどうして身につけたのか、
シェイクスピアは謎に包まれていて、
実は偽物説は本国では珍しいことでもないようです。

ローランド・エメリッヒ監督なんですね~。
超大作ではないけど、なんとなく監督の色を感じる作品でした。