42~世界を変えた男~ (2013)

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 史上初の黒人メジャーリーガーとして幾多の差別を乗り越え、野球界の新たな1ページを切り開いた伝説のプレイヤー、ジャッキー・ロビンソンの不屈の人生を描いた感動の伝記ドラマ。彼と彼を周囲の猛反対を押し切り起用したブルックリン・ドジャースのやり手GMブランチ・リッキーの2人が繰り広げる孤独で過酷な戦いの行方を綴る。主演はチャドウィック・ボーズマン、共演にハリソン・フォード。監督は「L.A.コンフィデンシャル」「ミスティック・リバー」などの脚本で知られるブライアン・ヘルゲランド
1945年、ブルックリン・ドジャースのGMブランチ・リッキーは、一人の黒人選手と契約を交わす。その名はジャッキー・ロビンソン。当時、メジャーリーガーは白人だけの世界。リッキーのこの決断に対し非難の嵐が巻き起こる。それでも下部リーグの3Aに出場し、逆境の中で実績を残していくジャッキー。そしてついに1947年、彼はドジャースの一員として、背番号42のユニフォームに袖を通しメジャーのグランドに立つ。しかしそんな彼の前には、数々の差別的待遇や卑劣ないやがらせが当然のように待ち受けていた。チームメイトさえ味方してくれない過酷な状況の中、リッキーとの約束を守り、歯を食いしばって耐え忍び、プレーに集中するジャッキーだったが…。<allcinema>

2013年 原題:42 上映時間:128分 製作国:アメリ
信じ続ければ、世界は変わる。
監督:ブライアン・ヘルゲランド
製作:トーマス・タル
製作総指揮:ディック・クック ジョン・ジャシュニ ジェイソン・クラーク
脚本:ブライアン・ヘルゲランド
撮影:ドン・バージェス
プロダクションデザイン:リチャード・フーヴァー
衣装デザイン:キャロライン・ハリス
編集:ケヴィン・スティット ピーター・マクナルティ
音楽:マーク・アイシャム
音楽監修:ピーター・アフターマン マーガレット・イェン
出演:
チャドウィック・ボーズマン   ジャッキー・ロビンソン
ハリソン・フォード   ブランチ・リッキー
ニコール・ベハーリー   レイチェル・ロビンソン
クリストファー・メローニ   レオ・ドローチャー
アンドレホランド   ウェンデル・スミス
ルーカス・ブラック   ピーウィー・リース
ハミッシュ・リンク  レイター ラルフ・ブランカ
ライアン・メリマン   ディクシー・ウォーカー
ブラッド・バイアー   カービー・ヒグビー
ジェシー・ルケン   エディ・スタンキー
アラン・テュディック   ベン・チャップマン
野球ものは好きだなあ。
観終わっての最初の感想です。
野球が好きだから、この手の作品は満足度が高いんだろうなと思います(^^)

何事にも最初があって、その最初になった人は
世間から爪弾きにあったり、いわれなき扱いを受けたり、
それは想像を絶するものでしょう。


まだ差別が残る戦後。
リッキーは、大いなる決断をします。
大リーグを変えたいと言う思いと、
かつて自分がなしえなかったことへの謝罪の意味を込めて、
優秀な黒人選手に目をつけ、入団させます。

この、野球が好きなふたりが、歴史を作ったのです。

どんなに非難され、嫌がらせをうけても、
必死で耐えるジャッキーの姿は、胸が痛みます。
聞くに堪えない悪口雑言…。
観るのも辛く、胸が痛みました。
そこまで嫌う理由が、やっぱり分かりません。
今が、それだけ幸せな世の中なのだという証拠ですよね。

いや~~。かっこいいです。
列車に乗って旅立つシーンは、印象的でした。
スーツ姿もかっこいいのですよ~(*^_^*)

彼を支えた奥さんも偉かったなあ。
侮辱され、それに必死で耐える夫に、
冷静になってほしくて、
「Look up me 」と観客席から繰り返すシーンが印象的でした。

ジャッキーは、独りじゃなかったから耐えられた。
家族やそしてリッキーや、そして何より野球が好きだと言う熱い気持ちが
彼を支えていたんです。

チームメイトも、決して好意的ではなくて、
そうしないとトレードに出されると、GMに言い渡されて、
仕方なく受け入れたわけです。
そうやってでも黒人選手を受け入れるように、納得させ続けたリッキーが凄い。

伝記物は、どこを描くかということが難しいわけで、
黒人初の大リーガー、ジャッキーの苦労話がメインなのではなくて、
黒人の選手を大リーグに入団させようとした、
GM(ゼネラル・マネージャー)ブランチ・リッキーの話だと感じました。

そんなリッキーを演じたハリソン・フォード
ブランチ・リッキーという人は知りませんが、
独特な喋り方とか、多分かなり作りこんでいるんではなかろうかと思えます。

こういう人たちがいたから、
今の大リーグは、野球をする人たちの目標になっているんですよね。
歴史が動いたことを感じさせる作品でした。