夜明けの街で

 人気作家・東野圭吾の同名ベストセラーをTV「江~姫たちの戦国」の岸谷五朗と「セカンドバージン」の深田恭子主演で映画化したラブ・ストーリー。幸せな家庭がありながら若い部下と不倫の関係に陥った男の運命を、過去の殺人事件の謎を絡めて描き出していく。共演に木村多江。監督は「沈まぬ太陽」の若松節朗
大手建設会社に勤めるエリート社員の渡部和也。妻は美しく、かわいい一人娘にも恵まれ、幸せな日々を送っていた。満ち足りた生活を送る彼は、不倫をする男のことなどまるで理解できなかった。ところが気づくと、派遣社員の仲西秋葉と思いがけず急接近。ある日、ついに一線を越えてしまう。不倫の深みにはまっていく渡部に、秋葉は衝撃の告白をする。彼女は15年前に実家で父の女性秘書が殺された事件で警察に疑われているというのだ。そして事件は犯人が捕まらないまま、もうすぐ時効を迎えようとしていたのだが…。<allcinema>

2011年イメージ 1監督:若松節朗
原作:東野圭吾 『夜明けの街で』(角川文庫刊)
脚本:川崎いづみ
美術:和田洋
出演:
岸谷五朗/渡部和也
深田恭子/仲西秋葉
木村多江/渡部有美子
石黒賢/新谷
田中健/部長
萬田久子/浜崎妙子
中村雅俊/仲西達彦
去年のレヴューが出てきました^^;


東野圭吾氏の原作だと言うので気になってましたが、あまり評判は芳しくなく…。

その原因はなんとなくわかりました。
サスペンスやミステリーの要素が薄いんです。
とにかく不倫が話の中心。

その話のメインになっているのに、岸谷五朗にその匂いがしないんですよね~(^^ゞ
エリート社員なのかもしれないけど、かっこいいわけでもないし、
かといって母性をくすぐる感じもないし…。
あ。個人的な感情が入り過ぎですかね(^^ゞ

でも、最後になって、ああ、こういう普通のサラリーマンが必要だったんだと納得。
いかにも不倫しそうなタイプではダメだったんですよね。


その反面、良妻を演じた木村多江さんが素晴らしい。
利口な奥さんは、こうやって知ってて知らん顔をして、嵐が通り過ぎるのを待つんですよね。
騒ぎ立ててもいいことはないと知ってる。
でもって、最後に夫が見つけた箱いっぱいの潰れたサンタ人形。
怖かったです。捨てずに取ってる執念というか怨念というか…。
それに加えての一言。

それまでの不倫や、不倫相手の秋葉にまつわるミステリーもどきも、
もうどうでもよくなってました。
そのくらいにインパクトのあるラスト。
不倫しようかと思っている世の旦那様方、これは必見です。