ブロークンシティ

 マーク・ウォールバーグラッセル・クロウキャサリン・ゼタ=ジョーンズの豪華共演で贈る政治サスペンス。市長と因縁浅からぬ元刑事の私立探偵が、市長夫人の浮気調査を依頼されたことから市長選を巡る巨大な陰謀に巻き込まれていく。監督はこれまではヒューズ兄弟として「フロム・ヘル」「ザ・ウォーカー」などを手がけ本作が初の単独演出となるアレン・ヒューズ
市長選を目前に控え熱気に沸く巨大都市ニューヨーク。7年前にある事件が原因で警察を辞め、今はしがない探偵稼業で食いつなぐビリー・タガート。そんな彼はある日、現市長のホステラーに呼び出され、妻キャサリンの浮気調査を依頼される。ところが調べを進めると、キャサリンの浮気相手はホステラー対立候補選挙参謀アンドリュースと判明する。キャサリンからは単なる浮気調査のはずがないと忠告されたものの、ホステラーに報告して調査を終えたビリー。しかし数日後、アンドリュースは何者かに殺され、自分が危険な立場に陥ったことを知るビリーだったが…。<allcinema>

2012年 原題:BROKEN CITY 上映時間:109分 製作国:アメリイメージ 1           “正義”が喰い殺されるこの街で、勝ち目0(ゼロ)の復讐が始まる!
監督:アレン・ヒューズ
脚本:ブライアン・タッカー
音楽:アッティカス・ロス クローディア・サーン レオ・ロス
出演:
マーク・ウォールバーグ/ビリー・タガート
ラッセル・クロウ/ニコラス・ホステラー市長
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ/キャサリンホステラー
ジェフリー・ライト/コリン・フェアバンクス
バリー・ペッパー/ジャック・ヴァリアント
アロナ・タル/ケイティ
ナタリー・マルティネス/ナタリー・バレア
カイル・チャンドラー/ポール・アンドリュース
それだけで期待値が上がりますよね。

警官が一般市民を射殺した。
それが正当防衛なのか。
本人はもちろん正当防衛を訴え、一応それで収まるけれど、
市長に呼ばれ、警官を辞めるように言われ私立探偵に。

この導入部が最終的に意味を持ってくるわけです。

ラッソーは現ニューヨーク市長。
市長選を前に、何としても相手を蹴落としたい。
実はそこに、新たに計画している土地開発計画が絡む。
そして、市長から妻の不倫調査を依頼された私立探偵タガートが、冒頭の警官。

妻の不倫調査はなんだか胡散臭い感じがしたり、
タガートの義理の妹は、冒頭で射殺された男にレイプされ殺されていた、
という事実が明かされたり、
探偵事務所の女性との関係はどうなんだろうな~と思ったり。
いろんな要素はあるけど、イマイチパンチがない。
解説では「市長選を巡る巨大な陰謀」とあるけど、そこまでか?と思ってしまう…^^;


市長の討論会は厭味な奴やな~と思わせてくれるし、
タガートが襲われてカーアクションもあるし、
見せ場がないわけじゃないけど、毒がない、というのかな。

市長とタガートとの駆け引きが弱いのも原因かな。
あっという間に結論が出ちゃうんですよね。
ふたりの結末は、もやもや感はなくてすっきりだけど…。

特典映像にあったもう一つのエンディングは興味深かったけど、
新市長を出してくるほど、この作品に毒はなかったんじゃないかな。
奥さんに出ていかれて、事務所の女性に手を振って別れるラストは、
それでよかったと思います。

期待したふたりが、もっとぶつかって欲しかったかな~。