きっと、星のせいじゃない。(2014)

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 ジョン・グリーンのベストセラーYA小説『さよならを待つふたりのために』を「ファミリー・ツリー」「ダイバージェント」のシェイリーン・ウッドリー主演で映画化した全米大ヒット感動青春ラブ・ストーリー。難病を抱えながらも懸命に生きる10代の男女の切なくも瑞々しい初恋の行方を綴る。共演は「キャリー」のアンセル・エルゴート。監督は、これが長編2作目の新鋭ジョシュ・ブーン。<allcinema>
2014年 原題:THE FAULT IN OUR STARS 上映時間:126分 製作国:アメリ
監督:ジョシュ・ブーン
原作:ジョン・グリーン『さよならを待つふたりのために』(岩波書店刊)
脚本:スコット・ノイスタッター マイケル・H・ウェバー
音楽:マイク・モーギス ナサニエルウォルコット
出演:
シャイリーン・ウッドリー/ヘイゼル・グレース・ランカスター
アンセル・エルゴートオーガスタス・ウォーターズ
ローラ・ダーン/フラニ
ナット・ウルフ/アイザック
サム・トラメル/マイケル
ウィレム・デフォー/ピーター・ヴァン・ホーテン

原題「さよならを待つふたりのために」

久しぶりに試写会が当たりました。
病気ものは好んで観たい作品ではないけど、まあ試写会なら…と軽い気持ちだったんですが。

確かに楽しいお話ではありませんでした。
最初っからステージ4の末期ガンの宣告。
そういう少女がヘイゼル・グレースが主人公なんですものね…。
死を受け止めていて、家族との関係も時間の流れも淡々と過ごしていたヘイゼルの前に、
ガンのために足を失くし、義足をつけた青年オーガスタスが現れ、
それまでの生活が一変していくわけです。
それでも、ヘイゼルは自分がいなくなった世界を予想して、
自分と関わった人が不幸せになることを望んではないなくて、
できるだけ深くかかわらないようにしていたんですね。

でも、そうはいっても人を想う気持ちは止められない。
正面から自分を受け止めようとするオーガスタスと、離れられなくなっていきます。

ヘイゼルが愛読している本の作家に会いにアムステルダムに行くんだけど、
この風景がまたいいんです。
それまでのアメリカの風景とは明らかに違う。
アンネの隠れ家も訪れて、いつでもどんな場面でも生と死を描いているけど、
決して押し付けることなく、優しく描いています。

最後は、オーガスタスの死と、思わぬ方向に話が進み、
ちょっとびっくりさせられます。
右も左も、女性たちのすすり泣きが…。

泣くツボは人それぞれ。
今回は私のツボではなかったので、号泣はしませんでしたけど、
良い作品だったと思います。

誰かが死んだあとも人の営みは有るわけで、
ただ悲しいお話というだけではなくて、そういう生きる人への励ましと言うか希望と言うか、
そういうものを感じさせてくれる作品でした。

若い人たちに観てほしい作品です。