犬どろぼう完全計画
バーバラ・オコーナーの同名児童文学を韓国で映画化したハートフル・キッズ・コメディ。父親の突然の失踪で家を追われ、車中生活を余儀なくされた少女が、自分の家欲しさに富豪の犬を盗んで謝礼金を騙し取ろうと計画したことから巻き起こる大騒動を描く。主演は「ソウォン／願い」の名子役イ・レと「母なる証明」のキム・ヘジャ。共演にチェ・ミンス、カン・ヘジョン。監督は「Ｍｉｒｒｏｒ 鏡の中」のキム・ソンホ。
父親が事業で失敗して突然失踪してしまい、母と共に車中生活でしのぐ少女ジソ。学校でも誰にも打ち明けられず、目前に迫った誕生日に家でお誕生会を開くと言ってしまう。そんな折、街で500万ウォンの懸賞金がかけられた犬の捜索願のチラシを目にしたジソ。ちょうど、坪当たり500万という売り家の広告を見て、500万で家が買える、つまり犬を見つければ家を手に入れられると勘違いしてしまう。残念ながらチラシの犬はもう見つかってしまっていたが、これを応用して裕福な家の犬を誘拐することを思いつく。そしてレストランの女主人に目を付けると、彼女の犬を誘拐すべく行動を開始するジソだったが…。＜allcinema＞
2014年 原題：HOW TO STEAL A DOG 上映時間：110分 製作国：韓国
たいせつな犬、盗ませていただきます。
監督：キム・ソンホ
原作：バーバラ・オコーナー『犬どろぼう完全計画』（文溪堂刊）
脚本：キム・ソンホ シン・ヨンシク
音楽：カン・ミングク
出演：
キム・ヘジャ／マダム
イ・レ／ジソ
チェ・ミンス／デポー
カン・ヘジョン／ジョンヒョン
イ・チョニ／スヨン
イ・ホンギ／ソクグ
ホン・ウンテク／ジソク
イ・ジウォン／チェラン
韓国映画はほとんど観ません。
何というか…。
感情の起伏が激しくて苦しい、という勝手なイメージがありまして^^;
ちょっと面白そうかな、と記憶に残っていました。
鑑賞後に知ったのですけど、原作ものだったんですね～。
それも著者はアメリカ人。
うまい具合に舞台を韓国に置き換えていたわけですね。
父親の失踪から母親と弟と三人で車生活を送るジソ。
お誕生会のために家が必要になり、その資金繰りに犬泥棒を計画するわけです。
そのお犬さまは、ジソの母親が務めるレストランのオーナーの犬。
ジソの家族の物語と、レストランの買収詐欺問題が絡んで、
声高に叫ぶジソの母親には辟易しながらも、後半は面白く観ました。
レストランオーナーの老婦人や、ホームレス、
ピザ屋の店長など、個性的な脇役が盛り上げています。
ジソの家族だけの話ならそこまで盛り上がらなかっただろうけど、
という感じですかね。
最後は、ジソの犬どろぼう計画は失敗に終わったものの、
それまでぎすぎすしていた家族の関係が穏やかになって、
ジソの母親にも仕事ができて、
いまだ帰らない父親を待っている、という結末です。
