ヴェルサイユの宮廷庭師

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 英国の名優アラン・リックマンが97年の「ウィンター・ゲスト」に続いて2度目の監督を務めた歴史ロマンス。世界でもっとも有名な庭園の誕生に秘められた名もなき女庭師の愛と勇気の物語を描く。主演はケイト・ウィンスレット、共演にマティアス・スーナールツアラン・リックマンスタンリー・トゥッチ
 1682年、フランスの田園地方。一人で生きる女性サビーヌ・ド・バラは、造園家という職業に誇りを持ち、日々庭造りに精を出していた。そんな彼女のもとに一通の書状が届く。それは、ヴェルサイユに王宮を移す時の国王ルイ14世が、最高の庭園を造るべく、民間の造園家にも広く参加を募るという知らせだった。さっそく、庭園建設の責任者ル・ノートルの面接へと向かうサビーヌ。女性であることで同業者からは蔑まれ、肝心の面接でもル・ノートルと意見が対立してしまう。落選を覚悟したサビーヌだったが、調和の中にわずかな無秩序を取り込む彼女のユニークな感性がル・ノートルの興味を惹き、晴れて“舞踏の間”の建設を任されることに。やがて限られた時間と予算の中で、いくつもの困難に直面するサビーヌとル・ノートルだったが…。<allcinema>

2014年 原題:A LITTLE CHAOS 上映時間:117分 製作国:イギリス
世界一有名な宮殿の<秘密>がいま明かされる。
脚本:アリソン・ディーガン アラン・リックマン ジェレミー・ブロック
音楽:ピーター・グレッグソン
出演:
ケイト・ウィンスレット/サビーヌ・ド・バラ
スタンリー・トゥッチ/フィリップ1世、オルレアン公
ヘレン・マックロリー/マダム・ル・ノートル
ティーヴン・ウォディントン/ティエリー・デュラス
ジェニファー・イーリー/モンテスパン侯爵夫人

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これが最後の監督作品となったことが残念な、とても美しい作品でした。

ヴェルサイユ宮殿の庭園づくりががテーマなだけあって、映像が美しいです。
音楽も、心情を表し見事。

庭師としての苦労より愛憎劇にしたところに、観る人を選ぶかもしれません。
個人的には、その部分が良かったわけで、
最近お気に入りのマティアス・スーナールツがいいんです。
ヴェルサイユに英語というミスマッチは置いといて、
キャストの安定した演技に魅了されました。

女性が働くということが、いつの時代でもどんな国でも大変なんだよ、
という部分も良く伝わります。
その働く女性が、知恵やアイデア並みいる男性を驚かせ、
尊敬されるようになっていく姿は、カッコいいなあと思わせながら、
恋愛ドラマなどの女性らしい繊細な部分も描かれていて、
とてもバランスがいい作品でした。

完成した庭園の美しさは、もちろん素晴らしかったです。