王妃 マリー・アントワネット

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美しいブロンドの髪とあどけない瞳を持つ14歳の少女が、
オーストリアからフランス皇太子妃として迎えられた。
少女はやがて、ヴェルサイユに咲いた華麗な花と呼ばれ、
フランス最後の王妃として断頭台に消える運命にある……。
フランス革命を背景に、悲劇の王妃の数奇な生涯を、貧しい少女マルグリット、
サド侯爵、フェルセン、ミラボーなど多彩な人物を配して綴る、壮大な歴史ロマン。

フランス革命によってヴェルサイユ宮殿の栄華は過去のものとなった。
貴族たちは財産を奪われ、特権を剥奪され、次々と裁判にかけられる。
王と王妃の処刑を要求する民衆の声は、日増しに高くなって行く。
激しい愛を胸に秘め、フェルセンは王妃救出を必死に画策するのだが――。
苛酷な運命の中、愛と優雅さとを失うまいとする悲劇の王妃の生涯を、
円熟の筆に描き出す華麗な歴史絵巻。

遠藤周作著の上下2巻。
1月に同名のミュージカルを観る前に、と思って読み始めたのですが、
結局こんなに時間がかかってしまいました。

ミュージカルの記事はこちら⇒ http://blogs.yahoo.co.jp/nagitw/45142447.html/

歴史上の人物、マリー・アントワネット仏蘭西の王妃となった時代から
断頭台で命を落とすまでを、かなり克明に描かれてます。

マリー・アントワネットというと、ベルばら世代なので
おおまかな歴史は頭に入っています。
その歴史の中に、アントワネットとよく似たマルグリットという女性を絡め
そして、作者の代弁者かもしれない、修道女アニエスを加えて進んでいきます。

良く知っている内容です。
なので、ひとつずつ事実を積み重ねていく、と言う感じです。

どうやっても、アントワネットがいい人に思えたり、可愛そうだと思ったりはしませんね。
仏蘭西王妃になってからの彼女の全てが、ギロチンへの伏線だと思わずにはいられません。