白夜行
http://img.7andy.jp/bks/images/i3/30965313.jpg
1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りする。被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂―暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んで行く。二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪。だが、何も「証拠」はない。そして十九年…。息詰まる精緻な構成と、叙事詩的スケール。心を失った人間の悲劇を描く、傑作ミステリー長篇
普通なら、上・下巻と分かれそうな厚さです。
なので、読んでみたいと思いつつも、手を出せずに見てるだけでしたが、
叔父の家で見つけて、借りて帰ってきました。
なので、読んでみたいと思いつつも、手を出せずに見てるだけでしたが、
叔父の家で見つけて、借りて帰ってきました。
どこで一つになるんだろう…。
読んでも読んでも、ただずっと伏線が続いているような気がしてました。
ところがあるところで、伏線じゃないぞ!と感じる時がありました。
読んでも読んでも、ただずっと伏線が続いているような気がしてました。
ところがあるところで、伏線じゃないぞ!と感じる時がありました。
ちゃんと主人公が描かれていました。
少女が成長していく過程があって、その過程にも少女の人格が
明確に描かれていたのです。
少女が成長していく過程があって、その過程にも少女の人格が
明確に描かれていたのです。
小学生の頃の体験から、少女は普通の人間の感情を置き去りにして成長していきます。
それがどんどん不幸へ繋がっていくのですが、
それは本人の不幸というより、少女の周囲の人間を不幸に導いていくことになります。
それがどんどん不幸へ繋がっていくのですが、
それは本人の不幸というより、少女の周囲の人間を不幸に導いていくことになります。
その行為が、少女の復讐だったのか、生きる力だったのか。
私には、生きる力だったように感じました。
そして少女を愛した少年。
こちらは、見え隠れしながらになるのですが、
少女の陰で生きることを選らんだのだとしたら、やはり不幸です。
こちらは、見え隠れしながらになるのですが、
少女の陰で生きることを選らんだのだとしたら、やはり不幸です。
もっと普通に愛し合えたら。
直接話したり、触れたりして愛情を確かめ合えたら。
直接話したり、触れたりして愛情を確かめ合えたら。
そんな関係だったら、人生を恨んで生きなくて良かったのに。
憎むことではなく、愛することを教えてあげられれば。
そんな悲しい少女と少年の話です。
長い長い物語です。
でも、途中で投げ出したくなる内容ではありません。
結末を知りたくて読み終えてしまう、そんな作品です。
結末を知りたくて読み終えてしまう、そんな作品です。
ハッピーエンドがお好きな方には、お勧めしません。